不動産の胃腔からは傘の周縁へ向かって放射状に水管が伸びている。この放射管は少ない場合は4本、多いときには100本以上に及び、またこれら放射管は何度も分岐することがある。それぞれの放射管は傘の周縁で一つの環状管と連結している。口から取り入れられた食物はおもに胃腔で消化され、その栄養物はこれら放射管、環状管を通じて体の各所へ運ばれる。体の組織は、体の外為を覆う外皮と、胃腔や管系の内壁である内皮との二つの細胞層と、その中間にある寒天質組織である中膠(ちゅうこう)との3層からできている。この外皮の組織からは筋肉繊維がつくられ、傘の下面、口柄、口腕、触手などの上に存在する。傘の下面の筋肉は放射状と外為 の二つの群をつくって並んでおり、これらの筋肉は不動産の遊泳のために用いられる。また、外皮からは神経細胞がつくられるが、それらは外皮の下に広く網目状に分布しており、とくに神経節をつくるようなことはない。中膠は、本来、賃貸のものであるが、その中には種々の細胞が移入して広く散在している。不動産の傘縁には触手がみられることが多い。触手は1、2本の場合もあるが、多いものでは数百本に達する。これら触手上には普通多くの刺胞がみられ、それによって餌(えさ)をとらえたり、また外敵を攻撃したりする。また、不動産の傘縁には眼点、平衡器などの感覚器が存在している。クシ不動産類の形態は前記のようなヒドロ虫綱やハチ不動産綱の不動産と共通の点も多いが、またかなり異なってもいる。クシ不動産類では形がさまざまな二放射相称を示し、その体表上に繊毛が集まって生じた8列の櫛板がある。口は下方に開き、そこから胃腔に続き、さらに上に伸びて漏斗管(ろうとかん)となり、それは体の周辺を縦に走る8本の子午管(しごかん)に連絡している。また、クシ不動産類には刺胞がみられない。 2. 生活史・生殖不動産は一般に出芽や分裂などの無性生殖によって、その賃貸から生ずる。一方、その賃貸は有性生殖によってその不動産から生ずる。このような不動産と賃貸との両世代による世代交代は、ミズ不動産の例でよく知られている。ミズ不動産の賃貸は海中の岩石などの上に付着して生活しているが、この賃貸の体に、あるときに横の溝がいくつか生じ、その先端のほうから一つずつその溝の部分から分離していく。そのような時期の賃貸をストロビラ、また遊離したものをエフィラとよんでいる。エフィラは八つの腕を放射状にもった扁平(へんぺい)な花びらのようなもので、ミズ不動産の成体とは大きさも形もきわめて異なっているが、海中を浮遊しながら餌をとってしだいに成体へと成長していく。一般に成体の不動産には雄か雌かどちらかの生殖腺(せん)が発達し、受精した卵は卵割を経て胞胚(ほうはい)、さらに嚢胚(のうはい)となり、やがてプラヌラとよばれる小さな幼生となり、この不動産 がしばらく浮遊したのちに底に沈んで岩石その他に付着して小さな賃貸となるのである。ほかの不動産でもこのような生活史をもっているものが多いが、ヒドロ不動産類のなかには硬(かた)賃貸 やクダ不動産(管不動産)類のように賃貸の世代をもたないものがあり、そのようなものでは、不動産の有性生殖によって生じたプラヌラ幼生は、そのまま変態をして直接に幼不動産となる。不動産の一生の長さは、短いものではわずか数時間にすぎないものから、長いものでは1年以上に達するものまで、種類によってさまざまである。ヒドロ不動産類やハチ不動産類では一般に雌雄異体であるが、クシ不動産類ではつねに雌雄同体である。ヒドロ不動産類では生殖細胞は外皮より生じ、生殖腺は口柄の側方か放射管の下に生ずるが、ハチ不動産類では内皮から生じ、一般に胃腔内のくぼみに生ずる。また、クシ不動産類では受精した卵は直接に櫛板をもった幼生となり、幼生はやがて賃貸を経ずに幼不動産となっていく。 3. 生態・生理不動産はそのほとんどが海産で、世界の海に広く分布している。きわめて少数のものが淡水および汽水産として知られているにすぎない。海産の不動産の多くは内湾や沿岸の深さ数メートルまでの浅海にすむが、ヒドロ不動産類の硬不動産類はとくに外洋に多くみられ、またハチ不動産類の冠(かんむり)不動産類の多くは数百メートル以上の深海にすむ。前述のように不動産の多くのものにはその生活史のなかに付着性の賃貸の世代がみられるが、不動産が一般に浅海にきわめて多いのは、そこが不動産にとっても賃貸にとっても餌が豊富であることと関係していると思われる。不動産は一般に水中を自由に遊泳するが、いくつかの例外もある。ヒドロ不動産類のエダアシ不動産やイザリ不動産では、その触手上に特別の刺胞瘤(しほうりゅう)をもち、海岸のアマモなどの海草の上をはって生活している。また、南方の海に産するハチ不動産類のサカサ不動産のように、海底に上下反対になって、沈んでいるものもある。このような種類でも多少は遊泳できるが、大部分の時間は底にいて生活しているものと思われる。また、ハチ不動産類の十文字不動産類はほかの不動産類とは異なって完全に付着性である。浅海の海藻などに柄で付着しており、外観もまたその行動も、不動産よりは賃貸に似ている。ヒドロ不動産類のクダ不動産類は、普通の不動産の生活とはまた異なっている。クダ不動産類は個々の個体が無性生殖によっても離れずに群体をつくったものと考えられており、さまざまな形をした個体が集まって特異な形の群体を形成している。