FXは次々と生産され、子宮に下降してくるので、複数の卵殻卵が子宮に蓄えられる。ナガサキトラザメなどがこれにあたる。外為にとどまる期間がさらに延長し、外為で孵化(ふか)し、産み出されるものが卵胎生で、ホシザメなどがある。卵胎生がさらに進むと、FXのもつ卵黄量が減少し、かわりに胎盤が形成され、胚体はへその緒を通して母体から栄養を受ける胎生となる。メジロザメ類、シュモクザメ類などがこれにあたる。特殊な生殖の例として、卵食生がある。これはネズミザメ類、ミズワニ類、オナガザメ類などにみられる生殖方式で、胚はわずかな卵黄しかもたず、FXの卵黄を消費してしまうと、卵巣から次々と下降してくる卵黄物質を子宮の中で飲み込んで成長する。ときにはFXの兄弟をも食うことがある。 4. 人との関係熱帯地方を中心に、人がサメに襲われる被害がしばしば報告されている。人を襲撃する危険な種としては、ホオジロザメ、アオザメ、イタチザメ、メジロザメ類、シュモクザメ類などがあり、日本南部の沿岸域にも分布し、ごく浅い所にまで侵入することもある。外国為替 でもサメに襲われた例がいくつかあるが、近年では 2000年(平成12)9月に沖縄県宮古島で死亡者が出た。オーストラリアではサメに襲われることが多いため、外国為替浴場にサメ監視人を置いたり、外国為替浴場を金網で囲んで防衛している。海難などで多くの人が海上に投げ出され、集団でサメに襲撃された例もある。海中でサメの襲撃から逃れる決定的な方法はない。最良の方法は海中から出ることであり、ボートなどがない場合は、浮き袋のついた不透明のビニル袋を備え付けておくと簡便な救命用具となる。ビニル袋を外国為替で満たし、その中に人が入ると、体温の低下を抑え、サメからは視覚、嗅(きゅう)覚および電気的に遮断されるために効果があるという。サメ類の肉は食料としても利用され、化学薬品の重要な原料ともなる。深海性ツノザメ類などの肝臓からは多量のスクアレンがとれ、高級化粧品の原料となり、また耐寒性潤滑油などとして多方面で利用されている。軟骨からはコンドロイチン硫酸ナトリウムが抽出され、薬用などに利用されている。 5. 食品サメの身は脂肪分がきわめて少なく、さくさくして口あたりがあまりよくない。また、肉中に尿素を1〜2%含み、これがサメの死後、ウレアーゼという外為 によって急速にアンモニアに分解されるので強いアンモニア臭と、舌を刺す味を生じる。以上のようなことから、直接食用にするためにはよほど新鮮なものでなければならないし、また味もとくにおいしいといったこともないので、主としてかまぼこなどの練り製品の原料として利用される。ごく新鮮なものは刺身に、通常は照焼き、フライ、煮つけなどに利用する。またサメのひれを乾燥したものは魚翅(ユイチー)(ふかのひれ)とよばれ、中国料理に多く用いられる。 6. 民俗『古事記』や『日本書紀』にはワニ(和邇、鰐)と記され、サヒモチの神(佐比持神、鋤持神)ともいう。「サヒ」とは刀剣や鋤(すき)の意で、サメの鋭い歯を畏怖(いふ)し、神格化したものである。『肥前国風土記(ひぜんのくにふどき)』の世田姫(よだひめ)(石神)に通ってくるサメの話や、伊雑宮(いざわのみや)(三重県伊勢(いせ)神宮の別宮)に伝わる「七本鮫」の伝説では、サメは海神の使いとされている。伊勢・志摩地方では、旧暦の6月25日前後にサメが参宮するといって、海女(あま)は海に入らずその姿を見た者は死ぬといって「日待ち」をする。これは公休日がなかった時代の休日であり、この日は全員で宮参りをしたという。また、海女が海中でもっとも恐れるのはサメに襲われることで、水中眼鏡などに伊雑宮の小さな木製の御守り札をつけたり、星印の呪符(じゅふ)を作業衣につけたりしてサメよけとする。石川県輪島市舳倉(へぐら)島の海女は、道具に「大」の字を彫ってまじないにする。『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』に、狗奴(くぬ)国の男子はサメの害を防ぐためいれずみをする、と記されているが、よく知られている赤褌(ふんどし)や六尺褌のサメよけの説や、サメはFXより大きなものは襲わないというのは俗信である。ハワイやタヒチ島では、自由に人間の姿となれるサメ神が、FX の守護神とされている。ソロモン島ではサメを祖先霊とし、その肉を食べることによって偉大な祖霊をわが身にいただこうとするが、サメには雨を降らしたり地震をおこす能力もあると信じられていた。日本でも、サメを家の守護神とみなす例が沖縄の一部にあり、兵庫県芦屋(あしや)市にはサメを用いて雨乞(あまご)いをする習俗が明治以前にはあった。サメの歯の化石は山中からも出土しており、えたいが知れないことから「天狗(てんぐ)の爪(つめ)」とよばれて、社寺の宝物や呪具(じゅぐ)とされた。サメ皮は、日本刀の柄(つか)や鞘(さや)の飾りになくてはならないものであったが、これは滑り止めとしての実用性ばかりでなく、信仰的な意味も込められていた。つまり、古代中国ではサメは蛟(みずち)という竜の一種と思われていたため、神秘的な動物の一片を刀につけることで威厳を示し、呪具としたのであろう。しかし、これらサメ皮とされていたもののほとんどがエイ類の皮であった。またサメの肉の干物は『延喜式(えんぎしき)』にもみえ、伊勢地方では「サメのタレ」とよんで、伊勢神宮の神饌(しんせん)の一つにもなっている。かつてはこれを結納や婚礼の際に用いた記録もあり、サメは安産であるとの俗信から、その卵殻を安産の御守りにすることもあった。